プロレスは客を乗せてナンボが全ての世界だからね。
猪木と大仁田に共通するのは、どちらも、ほぼ団体内で自分以外に目立つレスラーがいなかったということ。
団体内に自分以上に目立つライバルや外国人が不在だった。
新日本の場合、長州・藤波といった後継も人気があったけど、
既に猪木のカリスマ性と認知度は高かったので、それが崩れることは無かった。
むしろ、団体の発足からして猪木以外に客を呼べる要素が無く、
スキャンダル性の高いストーリーで生きていくしかなかったからね。
大仁田の場合は、続くレスラーが「信頼・強さは抜群ながら、地味でスター性皆無の後藤」だったから、
一人人気を維持できていたわけだけど、ハヤブサが出て脅威に感じた。
スター性抜群で将来性もあり、自分の色に染めたFMWのカラーを変えても通用できそうな逸材。
誰もが「大仁田引退後はカラーが変わるだろうなぁ。でもなんか期待したいな。」って感じで、
新体制もハードコアプロレスが中心で軌道に乗り始めていたってのに、
大仁田の「FMWの行く末が心配という余計な配慮」と「やっぱもう一度脚光を浴びたいという欲」で、
新体制をメチャクチャにしてしまった。
猪木の凄いところは、自分の人気を脅かしかねない存在をも受け入れたこと。
大仁田は俗人だった。
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